研究者のページへ
研究のページへ
メンバーのページへ


                                          青木 田鶴
<目標>

 「ひとつの卵からさまざまな組織や器官が整然と配置された成体になるまでの、複雑な過程が多くの遺伝子によってそれぞれ制御されているなんてすごい!」と発生学研究室に飛び込んで6年、かえるや魚の卵を観察しては一喜一憂する日々を過ごしていましたが、ある日「形がどうできるかよりもそれがどう働くか」を研究したいと思いたちました。そうして始めた行動の研究。ハエをちょこっとのぞいた後に、もうちょっと高等な動物でとゼブラフィッシュでの行動研究に興味を持ち、発生遺伝子制御研究チームに加わった次第です。まだ行動のモデル動物としてはなにも確立していないも同然ですが、ゼブラフィッシュの利点を生かして「魚でなければできなかった」という研究をできたらと思っています。ちなみに家でも2歳の息子を条件付け中です。


<研究>

 情動は動物種を越えて広く動物界に見られる基本的な反応の一つであるが、その生物学的な理解は最近始まったばかりである。恐怖経験の学習を主とした情動行動の神経学的研究は、哺乳類では扁桃体を中心とした神経回路の重要性を明らかにしたが、回路全体としての理解はまだ完全とはいえない。ゼブラフィッシュ(Danio rerio)の脳が比較的小さいこと、またその稚魚では組織が透明であることを利用し、近年開発の進んでいるカルシウムインディケーターなどの神経活動の指標となる分子を用いて、情動反応を行っている魚の脳全体、あるいは回路全体の活動状態を追ってみたいと思っている。