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                                     青木基子


<研究>

 私はR-spondin(Rspo)ファミリーについて調べています。Rspoはfurin-like cysteine-rich
domainやthrombospondin type 1 repeatをもつ、Wnt/β-cateninシグナルの分泌型活性
化因子であると現在までに報告されています。
 我々の研究室の三枝らは、ゼブラフィッシュで中脳に発現するLIM/ホメオドメイン型転写
因子Islet-3の下流で働く遺伝子の1つとして、ゼブラフィッシュr-spondin3(z-rspo3)を単離
しました。z-rspo3は中脳・後脳境界、終脳と間脳の境界、背側化シグナルの源である蓋板
を含む様々な組織で発現しています。
 マウスRspo3はゼブラフィッシュと同様、終脳と間脳の境界や蓋板で発現(Fig.1.A〜E),
それらにおける発現は他のRspoファミリーメンバーでも見られることから(Fig.2.A.B),Rspo
は神経系のパターン形成において重要な役割をすることが予想されます。Rspo3は他にも
四肢や心臓の動脈管や房室間など、様々な組織で発現します(Fig.1.F〜J)。またRspo2
特に、四肢のAERで発現することが特徴的です(Fig.2.B)。現在は主に、Rspo1,Rspo2,
Rspo3各遺伝子欠損マウスを解析することで、Rspoファミリーの機能を調べようとしています。


Fig.1.マウスR-spondin3発現パターン
(A,B)E9.5、(C〜H)E10.5、(I)E11.5、(J)E12.5


Fig.2.マウスR-spondin2発現パターン
(A)E9.5、(B)E10.5