青木 誠

<目標>

ゼブラフィッシュを用いた神経発生生物学研究に興味があり岡本研究室に来ました。現在、感覚神経細胞の発生・軸索伸展メカニズムについて研究をしています。これまでの研究経験上全く手がけたことの無い分野のため試行錯誤しながら研究を進めています。研究者としては未熟者ですがこの研究テーマを通じて私自身も一人前の研究者として成長することを目指しています。



<研究>


感覚神経軸索伸展を支える分子メカニズムの解明

感覚神経細胞は末梢枝及び中枢枝の二本の軸索を持つ。末梢枝は脊索から筋肉や感覚器に対して軸索を伸ばし外界の刺激を受容する。一方中枢軸索は脳や脊髄といった中枢神経系に軸索を伸展し運動神経等に接続し外界の刺激に対する応答をする。性質の異なる二本の軸索がどのようなメカニズムによって発生し、それぞれの投射先に軸索を伸展するのかは明らかでない。当研究室の瀬川らは受精24時間後のゼブラフィッシュ胚においてLIM/homeodomainファミリータンパク質のIslet-2が感覚神経末梢枝伸展に関与する事を見いだした。Islet-2LIM domainを過剰発現することにより遺伝子機能阻害したゼブラフィッシュ胚は感覚神経の末梢枝を欠いていた。一方、感覚神経の中枢枝の軸索は影響を受けなかった。Islet-2のシグナルカスケードに属する遺伝子は感覚神経の末梢軸索伸展に関与する可能性が高い。末梢神経細胞Islet-2の瀬川らは三叉感覚神経細胞由来cDNAライブラリーを構築し、野生型とIslet-2機能抑制胚に於ける遺伝子発現パターンを比較した。Islet-2機能抑制胚で遺伝子発現パターンに変化を生じたクローンはIslet-2シグナルカスケードに属する可能性がある。また遺伝子発現パターンが感覚神経に局在するクローンは感覚神経の発生に関与すると考えられる。現在Islet-2によって遺伝子発現が調節される、感覚神経で遺伝子発現をするクローンの遺伝子機能解析を行っている。